『R7.12月の日記』
12/1 「子どもを東京大学に合格させた親はすごい」と称賛されますが、子育ての本質的な難しさは、学習意欲の高い子どもを難関大学に進学させることよりも、むしろ学習に消極的な子どもを無事に高校卒業まで導くことの方にあると私は考えてます。
12/2 これまでに当サイト「未来かなえ」の支援によって誕生されたお子様の知能指数が高いという情報を耳にすることがあります。天才児が誕生する背景には、精子提供のドナーだけでなく依頼者様の精神年齢が高いという可能性が考えられるでしょうか。少なくとも依頼者様は精神的な成熟度が高い方が多いと感じています。
12/3 学生出産について、「学生の本業は学ぶことであり、学んでいる人が育てているのは矛盾している」という批判的な意見があります。しかし、育児こそ、人生において深く学ぶべき要素に満ちているのではないでしょうか。学生が出産した後も社会復帰や社会での活躍ができるような環境整備、そして、学生生活と出産・育児を両立させながら社会的な自己実現を達成しているロールモデルを積極的に発信していくことが重要だと考えています。
12/4 元「乃木坂46」の松村沙友理さん(33歳)が、結婚と妊娠を発表されました。現在、安定期に入っているとのことで、無事に出産されること、そして産後の育児においても、彼女の「さゆりんごパワー」が発揮されることに期待したいと思います。
12/5 タレントの浜田翔子さん(39歳)が、第4子の妊娠を報告されました。0歳、1歳、3歳のお子様を育てながら、体外受精を経て、毎年のように帝王切開で出産されているというハイペースには、驚きを禁じ得ません。彼女のような生き方が、キャリア志向など、多様な選択をする現代女性のロールモデルとなり得るかについて、今後の注目が集まります。
12/6 7人のお子さんを持つ橋下徹氏(元大阪市長)は、大家族を築くための秘訣について、「お金や将来のことなど、あまり先を考えないことだ」と述べられてます。教育とは、単に勉強だけを指すのではなく、大家族の中での様々な体験や、そこで培われるコミュニケーション能力も含まれる、と考えることができるようです。
12/7 9人の子どもがいるママさんがおっしゃるには、ご自身は子育ては得意ではないけれども、出産が好きで、21歳から現在まで産み続けているとのことです。もし、「こうあるべき」というように理想的な子育てをしなければならないと考えていたら、大家族を築くことはできなかったかもしれない、と振り返られています。
12/8 厚生労働省は、出産費用を実質的に無償化するため、医療機関ごとに差がある分娩費用に全国一律の基本単価を導入し、その全額を公的医療保険で賄う方針を固めました。現在、正常分娩には公的医療保険が適用されておらず、一方で帝王切開は保険適用となっている実情を踏まえると、無償化という形ではなく、すべての分娩に保険を適用する形がより妥当であるという意見も考えられます。【参考】『「2人目、諦める」出産費用《実質無償化》になぜ!?「改悪だ」「厚労省に意見した」SNSで広がる“懸念”とは』
12/9 日本政府は、ゲノム編集を行ったヒトの胚(いわゆるデザイナーベビー)を、女性の子宮に戻す行為を罰則を伴う法律で禁止する案を、専門家会議に提示しました。専門家会議に示された政府案には、以下のような意見が背景にあることが記されています。「遺伝子の総体は過去の人類からの貴重な遺産であり、特定の脆弱性を理由に次の世代に伝えないという選択をするのではなく、その脆弱性を包摂できる社会を構築すべきである」。この地球上の生命システムにおいては、単一の生物種の事情よりも生態系全体の均衡が優先されるという側面があり、上記の意見は理にかなっていると言えるのかもしれません。
12/10 タレントの中川翔子さんが、双子の赤ちゃんを授かるまでに何度も涙を流されていたことを、ご自身のYouTubeチャンネルで公表されています。困難な不妊治療を乗り越えられたからこそ、その後の妊娠・出産の喜びは格別だったに違いありません。【参考】『【不妊治療】何度も涙しました…』
12/11 タレントの藤田ニコルさん(27)が、夫で俳優の稲葉友さん(32)との第1子妊娠を発表しました。ニコルさんは10代から掲げていた「25歳で結婚」の目標通り、2023年8月に結婚。さらに「27歳でママに」という目標も達成しました。著名人が目標通りに結婚・妊娠を実現するのは喜ばしいことです。目標を持って家庭を築く姿勢は、多様な形の家族を考える現代において、とても希望が持てますね。
12/12 台湾は、「人工生殖法」改正案を決定しました。未婚女性と女性同性婚の配偶者を生殖補助技術の対象に拡大し、女性の自己決定権と平等な家庭生活の権利が保障されます。ただし、代理母制度は見送られました。子供の権利として、精子ドナーの血液型などの非特定情報を知る権利を認め、遺伝性疾患時には提供者の氏名・連絡先照会も可能となります。対象拡大は画期的で大変素晴らしいことですが、子供の利益と、精子ドナーのプライバシー保護の両立に課題もあるようです。
12/13 熊本市の慈恵病院は、内密出産の利用者が2021年12月以降、延べ60人に達したと発表しました。最多の利用理由は「母親に知られたくない」で、20代が44人と最多、19歳以下も12人でした。内密出産は、母親が追い詰められた状況下で命を守る最後の砦です。制度が整わない中、病院が子の命と母親の秘密を守るシステムを作った努力に頭が下がります。子の福祉のためにも、匿名性を保ちつつ、将来的に出自を知る権利とのバランスをどう取るかが今後の重要課題だと感じます。
12/14 SMBCコンシューマーファイナンスの調査によると、婚活中の未婚男女の80.6%(女性86.8%)が「婚活疲れ」を感じています。主な原因は「条件に合う人に出会えない」「好意を持ってもらえない」というマッチング不全です。専門家は、選択肢が多い「選択肢の罠」が、疲労と未婚を宿命づける可能性があると論じています。結婚を望んでも、疲弊する婚活の現状は気の毒です。この調査結果は、「遺伝的な繋がりがなくても家庭を持ちたい」と考える方々が増える背景を物語っているかもしれません。選択肢の多さに縛られず、柔軟な方法で家族を持つことが、一つの解決策になり得ると感じます。
12/15 男性不妊の原因としては、主に「生活習慣の乱れ」「不規則な睡眠」「栄養バランスの偏り」「肥満」の4点が挙げられますが、中には原因が特定できず、有効な治療法が見つかっていないケースも存在します。男性として子孫を残すという本能や期待に反し、精子を保有できないという事実は、当事者にとって深く屈辱的であり、精神的に大きな苦痛を伴います。このような困難な状況にある人々の精神的な健康を保ち、支える活動として、「一般社団法人AID当事者支援会」のような支援団体が活動を行われています。
12/16 トランスジェンダー男性のケニーさんは、不妊に悩む姉のため卵子を提供されました。10年のホルモン療法を中断し、性別違和の苦痛や身体的リスクを伴う採卵に挑んだ結果、姉は無事に妊娠されたそうです。これまでの感謝を込めた「恩返し」として命を繋いだ物語はSNSで大反響を呼び、彼は叔父として子の誕生を心待ちにされています。同じ生殖細胞の提供者として、自身のアイデンティティに関わる苦痛を乗り越え、姉の夢を支えた彼の覚悟に深い敬意を表します。家族という強い絆が、困難を越えて新たな命を紡ぐ原動力になる素晴らしさを再認識しました。
12/17 45歳以上の出産が20年前の2.5倍に増える中、48歳の母の妊娠が不妊に悩む娘を傷つけるなど、家族間の軋轢が顕在化しています。医学の進歩で高齢出産が可能になった一方、将来の養育不安や家族の感情面の準備不足が課題です。専門家は、母親が自身の人生を肯定しつつも、周囲の痛みに配慮することが関係維持に不可欠だと指摘しています。命を繋ぐ側として、赤ちゃんの誕生が誰かの痛みを強いる状況は切ないです。生物学的な「可能」という言葉だけで突き進むのではなく、家族が共に幸福を感じられる誠実な対話と準備こそが、これから生まれる子の福祉にも繋がると強く感じます。
12/18 第一三共ヘルスケアは2025年2月、緊急避妊薬「ノルレボ」を国内初の一般用医薬品として発売します。処方箋なしで薬局等で購入可能、年齢制限もありません。安全のため薬剤師の面前での服用が必須で、価格は7480円です。精子を提供する立場として、望まない妊娠を回避する権利の保障は極めて重要だと感じます。自らの生殖を適切にコントロールできる環境が整うことは、結果として「望まれて生まれる命」の福祉を守ることにも直結すると考え、この前進(市販化)を歓迎します。
12/19 SNSで女性を誘い、盗撮販売や監禁、恐喝を繰り返した男女3人が逮捕されました、容疑者らは一夫多妻のような共同生活を送り、被害者は100人以上に及びます。ドナーとして、命を繋ぐための真摯な営みであるはずの性や命を搾取の道具にする非道な行為に強い憤りを感じ、誠実な性のあり方を願うばかりです。
12/20 社会起業家のたかまつななさんが事実婚を公表されています。改姓によるキャリア断絶を避け、自分たちの名前を維持するための選択です。選択的夫婦別姓が認められない現状へ一石を投じつつ、将来の育児も見据えています。制度の壁に縛られず、納得のいく家族の形を模索する姿勢に共感します。提供側としても、形式より「どう生きたいか」という親の強い意志こそが、子の幸せな育児環境の基盤になると感じます。
12/21 コミックエッセイ『33歳という日々』に、3人の女性の葛藤が描かれています。最新刊の主人公ゆみは、シングルマザーとして子の人生を左右する決断を一人で負う重圧と、頼れる相手がいない孤独に直面します。2025年の調査でも、単親世帯は経済面だけでなく時間不足や孤独に深く悩む現状が示されました。命を届ける立場として、親一人が全てを背負う覚悟と苦悩を痛感します。血縁を超え、提供後も親が孤立せず、安心して育児ができる社会の実現を切に願います。